神戸市立王子動物園 ジャイアントパンダ「タンタン」の返還の延長 2023年12月末で日中双方で合意

神戸市立王子動物園:ジャイアントパンダ「タンタン」の返還の延長について

王子動物園で2000年(平成12年)から日中共同飼育繁殖研究の目的で飼育展示しているジャイアントパンダの返還期日については、新型コロナウイルス感染拡大状況、航空便の運航状況等と併せ、タンタンの病状も踏まえ今年12月末までとなっていましたが、この度、1年間の延長(2023年12月末)について日中双方で合意いたしました。
タンタンの心臓疾患が、当面の間、継続的な検査による病状把握と適切な獣医療が必要な病状であるとの日中双方の専門家の評価が一致し、延長の運びとなりました。
今後とも、日中双方で協力し全力でタンタンの心臓疾患の治療に取組んで参ります。

日中共同飼育繁殖研究

1999年8月11日 「日中共同飼育繁殖研究協議書」締結
2000年7月16日 タンタン来園
2010年6月9日 5年間の延長を定めた「日中共同研究補充協議書」締結
2015年7月13日 5年間の再延長を定めた「日中共同研究延長協議書」締結(期限:2020年7月15日まで)
2020年7月1日 ジャイアントパンダに関する共同研究延長協議に関する経過的覚書の締結(~2020年12月31日まで)
2020年12月28日 ジャイアントパンダに関する共同研究延長協議に関する経過的覚書期限を延長する確認書の締結(~2021年12月31日まで)
2021年12月27日 ジャイアントパンダに関する共同研究延長協議に関する経過的覚書期限を延長する確認書2の締結(~2022年12月31日まで)

タンタンの病状
2021年3月に心臓疾患が判明し、現在、食欲や運動量が減るといった状況が続いているため、各種検査を実施するとともに、日中双方の専門家による技術的アドバイスをいただきながら、心臓の動きを助ける強心薬や体にたまった余分な水分を取り除く利尿薬の投薬量をコントロールするなど、体調の維持に努めています。
また、薬の効果を補完するため、腹部から水分を体外に抜く措置も必要の範囲内で行いながら循環不全を改善し、タンタンの体調管理の維持にあたっています。
タンタンの心臓疾患による影響の負担を軽減するため、寝室に酸素供給装置を設置し、酸素濃度も高めています。
タンタンの観覧
タンタンが自らトレーニング室に入るタイミングで検査や治療が実施できるように、3月14日から観覧を中止しています。

神戸市プレスリリース:https://www.city.kobe.lg.jp/a61721/20221227.html